膀胱炎はペット保険で補償対象?

膀胱炎はペット保険で補償対象?

膀胱炎ってどんな病気?

膀胱は尿が排出される尿道を介して体の外部と繋がっています。

この尿道から細菌が入り込み、膀胱に細菌感染が広がる病気が膀胱炎です。

また、ストレスが原因で膀胱炎になるケースもあるといわれています。

膀胱炎は一度治ったように見えても、再発することがあるので粘り強い治療が必要です。


症状

主な症状は排尿に関するトラブルです。

症状としては、トイレでない場所でおしっこをしようとしたり、陰部を気にしてなめるようになります。

また排尿の際に痛みを伴うようになり、食欲がなくなったり、元気がなくなったりします。
炎症を起こしている膀胱はたくさんの尿を貯めることができませんから、うまく尿が出ず毎回の尿の量は少なくなります。

それでも残尿感があるので頻繁に排尿をしようとします。

尿の色にも異常が現れ、濃い黄色になったり、白濁したり、血尿になることもあります。
膀胱炎にかかりやすいのは、犬・猫ともにオスよりメスと言われています。

メスの方が尿道が太く短いことが原因です。

しかし飼っているペットがオスの場合も油断してはいけません。

尿道が細いオスは膀胱炎によって生じた炎症細胞や粘膜の塊によって尿道がふさがれ、尿が出なくなり、結果尿毒症や腎不全を起こすことがあるのです。

特に去勢済みのオス猫は尿道が細くなっているので要注意です。
排尿時にはおしっこの量、色などを観察するようにし、異常を感じたら、すぐに動物病院を受診してください。

原因

膀胱炎の主な原因は細菌が膀胱に侵入し、感染が拡大したことによるものです。

通常、膀胱には自浄作用があるため、細菌が侵入してもすぐに膀胱炎になるわけではありません。

ただし水を飲む量が少なかったり、排便時におしりや尿道付近が不潔になっていると膀胱炎になりやすくなります。

他にも、結石や神経障害、排尿を我慢しやすい環境などが細菌感染を広げる要因になります。

ただ、膀胱炎の中には細菌感染等の原因が特定できないものもあります。

細菌感染を原因とする膀胱炎を「細菌性膀胱炎」、原因の特定できないものを「特発性膀胱炎」と言います。

「特発性膀胱炎」はストレスが原因ではないかと指摘されており、犬よりも猫に起こりやすい病気です。

膀胱炎の治療法・治療費

膀胱炎の治療について、その治療費や治療方法について以下にまとめてみました。

これは一般的な治療例ですが、実際の料金は動物の種類や症状の重さ、治療方法によって異なります。

具体的な数字が知りたい場合は、かかりつけの動物病院に問い合わせてみましょう。


[一般的な治療モデル]

治療内容 尿検査・抗生物質の投薬・食事療法・手術(結石が原因の場合)
治療費合計 約2000~5000円


膀胱炎の治療では、まず尿検査で原因を特定します。

細菌が原因の場合は抗生物質や抗菌剤を投与し、細菌の感染を抑制していきます。

膀胱炎にかかるとしばらくは投薬を続けることになります。

急性膀胱炎の場合は少なくとも1~2週間、慢性膀胱炎の場合はもう少し長く、最低で3~5週間は治療が必要です。

薬が効いてくると排尿の回数が減り、尿の色も正常に戻っていきます。

ただし飼い主の判断で投薬をやめると、再発・慢性化の危険性がありますので、動物病院での指示をしっかり守るようにしてください。
症状が改善するまで通院を続ける必要がありますので、完治までには1万円以上の治療費がかかることもあります。

薬が細菌に対してあまり効果をあげない時は、再度検査をして薬の種類を変えていく場合があります。

「特発性膀胱炎」の場合は原因が特定できないため、鎮痛剤など対処療法的な治療しかできません。

医学治療に加えてストレス等を軽減する生活環境の見直しが大切になってきます。
また膀胱炎は結石が原因でおこることもあります。結石が大きかったり、内科治療で溶かすことができない場合は外科手術で結石を取り除きます。

このときの手術費用は15万円以上かかることもあります。


通院が長引いたり、手術で大きな治療費がかかると大変ですね。こんな時に心強いのがペット保険です。

プランの内容にもよりますが、ペット保険ではおおむね治療費の5~7割を負担してくれます。

ペット保険に加入していれば飼い主の出費をぐっと抑えることができますね。


ただし、膀胱炎対策としてペット保険に加入する際には注意しなければならないことがあります。
膀胱炎は最低数週間で回復しますが、再発しやすく、慢性化の危険性がある病気でもあります。
ペット保険に加入する場合、申し込み時に病歴のチェックが行われるのが一般的です。

一度膀胱炎にかかってしまうと、後からペット保険に加入しても補償対象外になってしまったり、そもそも保険に加入できなくなってしまったりすることがあります。

特に膀胱炎の原因ともなる結石、膀胱炎が悪化して発症する腎不全に罹ったことのあるペットは加入が難しくなります。

既往病の扱いはペット保険会社によって対応が異なりますが、できるだけ健康なうちにペット保険への加入を検討することが大切です。

膀胱炎の予防法

膀胱炎を予防するためには、まずトイレ周りの環境を清潔にし、ペットが排泄を我慢することがないように配慮することです。

神経質な性格のペットは、トイレが汚れていると排泄を我慢してしまう傾向があります。

ペットの排泄が終わったらこまめにペットシーツや砂を変えてあげましょう。
特に猫の場合はトイレにたいしとてもこだわりが強いです。

多頭飼いするときは、猫の頭数+1個分のトイレを用意してストレスなく用を足せるようにしてあげます。

犬の場合は多頭飼いであっても1つのトイレで排泄ができることがあります。

ただし、清潔なトイレを好むのは猫と一緒なので、1頭が排尿したらその都度トイレをキレイにしてあげることが大切です。

中には別の犬が排泄したトイレを使うのを嫌がる子もいますので、その場合は無理をせず、専用トイレを用意してあげてください。
また、水分をたくさん摂らせることも膀胱炎の予防につながります。

水飲み場を増やす、ドライフードの代わりにウェットフードを与える等の工夫をすると、水分摂取量を増やすことができます。
加えてストレスを減らすことも大切です。

おもちゃを与えたり、隠れ家を作ったり、散歩で気分転換をしたり、ストレスを発散させる機会を作ってあげましょう。


膀胱炎を重症化させないためには、早くから病気の兆候に気が付き、早期に治療を開始することが重要です。

膀胱炎は痛みを伴いますし、悪化すると尿毒症や腎不全に繋がり、命にかかわることもあります。

普段から排尿処理をする時に尿の色や量、回数に注目し、大切なペットを守りましょう。


膀胱炎はペット保険で補償されるか

膀胱炎が補償対象になっているかどうかはペット保険によって変わります。

基本的には補償対象となっていることが多いですが、加入時はペット保険会社のサイトや資料をよく検討し、膀胱炎について補償されていることを確認しましょう。よく分からない時は、保険会社の窓口に問い合わせてみると安心です。


また、ペット保険の多くは健康食品、医薬部外品の料金をサポートしていません。

健康なペットの病気予防費用についても補償対象外です。

例えば膀胱炎を防ぐための健康食の費用などは、飼い主が自分で支払わなければなりません。

また治療中の療法食も医薬品でない場合は、補償対象外になります。

また膀胱炎を発症してからあわててペット保険に加入しようとしても、保険金が支払われない場合がほとんどであることを覚えておきましょう。

補償可能となる期間は、保険会社によって様々です。

中には、保険料が払い込まれていない段階で発症した病気は補償対象外というものもあります。

ペット保険の基本は「ペット保険に加入してからの病気や怪我で、かつペット自身に症状が現れてから補償対象になる」というものです。


病気になったり怪我をしたりする前のほうが、ペット保険に加入するメリットが大きいのです。

保険金が必要になってから加入し、補償を受けるというのは基本的にできません。

もし現段階でペット保険の加入を検討している場合には、早めに手続きをするようにしましょう。

取扱い保険会社・少額短期保険業者一覧

アイペット
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FPC
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SBIプリズム少短
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取扱代理店
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  • 【アイペット損害保険株式会社】募2209-223(23.08)
  • 【株式会社FPC】FPC-EL-HO
  • 【ペットメディカルサポート株式会社】20110701-2-001-2
  • 【ペット&ファミリー損害保険株式会社】PF-D-017 190401
  • 【アニコム損害保険株式会社】W1911-0067(代理店は保険契約の締結の媒介を行います)
  • 【アクサ損害保険株式会社】PET0231-122-0222
  • 【楽天損害保険株式会社】R232203420
  • 【日本ペット少額短期保険】承認番号:018-044(190326)
  • 【au損害保険株式会社】募集文書番号 B16C310686(1703)
  • 【SBIいきいき少額短期保険株式会社】B2-19-C-0472(2019.11)
  • 【リトルファミリー少額短期保険株式会社】(2022年8月承認)2022-087